映画『まどマギ 叛逆の物語(劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語)』の物語のあらすじをネタバレを含む内容でまとめています。もう一度作品を振り返りたい場合などにご活用ください。
『まどマギ 叛逆の物語』事前知識
TVアニメ本編の続編
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS
TVアニメ『魔法少女まどかマギカ』の続編になります。これまでのストーリーを理解していないと、少し理解しがたい内容となっております。
視聴する前はアニメ本編を視聴しておきましょう。
『まどマギ 叛逆の物語』物語あらすじ
世界をまどかが改変した後の物語
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
TVアニメ本編と同様に、鹿目まどか、美樹さやか、巴マミの3人、それに加えて劇場版の世界では佐倉杏子も同じ学校に通っています。そして、普通の学生としての生活の他に、人の悪夢が具現化した怪物「ナイトメア」を魔法少女として退治することを両立させた生活を送っています。
ある日、同じ魔法少女である三つ編み・眼鏡姿の暁美ほむらが転校してきます。
TVアニメ本編に登場していた強気でクールなイメージは全くなく、メガネで弱気な印象の女の子です。
転校してきてひと月が経つ時、違和感を覚える
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
いつも通り、ナイトメアの退治を行う中、暁美ほむらは違和感を覚え始める。そのことを杏子に打ち明ける。何をいっているのか理解できない杏子でしたが、本気で訴えるほむらの気持ちを買い、実際に”違和感”の調査を始める。
調査を開始した2人は、杏子が元々住んでいた風見野に向かってみることに。バスで何度も風見野へ向かってはみるものの、現在生活している見滝原から出ることができず。
見滝原から出ることばかりか、自分たちの記憶すら巧妙に書き換えられているのではと考えます。そんな中ほむらは、ナイトメアとの戦いの舞台であるこの見滝原自体が「魔女」によって構築された結界であると確信します。
すでに存在しないはずの”魔女”が存在する
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
今、生活している世界にはすでに存在しないはずの”魔女”の記憶が蘇ります。
そして、”違和感”や”結界”から魔女についてことだけでなく、自身の記憶も取り戻します。
これまでほむらが何度も繰り返した時間の中で、以前(TVアニメ3話)巴マミを食い殺した魔女だった『べべ』が怪しいと思い、ベベを捕らえるが真相は分からず、さらにそれを引き金に、マミの怒りを買うことになる。
ほむらとマミの壮絶な戦い
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion |
“べべ”のことが原因となり2人は戦うことに。壮絶な戦いの末、ほむらが破れて拘束される。ほむらはマミに真実を思い出してと語りかけるも聞き入れてもらえず。
そんな時、突如現れた美樹さやかに救出される。
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
そして真相を知っているかのような素振りのさやかが、ほむらに対して、
「この結界を作った魔女を突き詰めて、あんたはどうするつもり?始末するの?ただ魔女だからっていう理由で」と、問う。
魔女を擁護するようなさやかに対して、納得のいかないほむらだが、さやかはその場から去ります。
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一方、残されたマミの元には謎の少女の姿。なんと、その子は”べべ”
べべは百江なぎさという者であり、話を聞いてほしいとマミに告げます。
街の中でまどかに遭遇する
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
さやかを見失い、街をさまようほむら。そんな中、まどかに出会う。ほむらが抱える苦悩を打ちあけることに。
ほむらは、この”まどか”は本物の”まどか”であると再認識する。それと同時に皆との永遠の別れへの悲しさという、まどかの本当の思いを知り、涙する。
ひとつの結論を導きだした暁美ほむら
ほむらは、ソウルジェムをその場に置き、去る。100m以上離れようが自分の身体は動く。もはや、自分は魔法少女ではないと自覚する。
「鹿目まどかが存在する世界」を作れるのは「鹿目まどか」を知る人のみ。
まどかの存在がなくなった世界で、まどかを知るのはただ1人。ほむら自身だけのはず。当然、全員の記憶を書き換え、偽りの見滝原に閉じ込めた張本人は自分自身であると。
全てを握っていたのは”キュウべえ”
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
現れたキュウべえ(インキュベーター)が語りだす。そして、この世界はソウルジェムの中に創られた世界であるという結論に至り、現実世界では、すでにほむらは魔女化寸前の状態にある。
インキュベーターは、魔女と「円環の理」の存在を検証する為、ほむらのソウルジェムを外部の干渉から遮断するフィールド内に隔離し、その経過を観察していたのだった。
この遮断フィールドは外側からの干渉は遮断するが、内側からは干渉できるようになっていた。つまり、内部のほむら自身が望んだ、まどかをはじめとする一部の者たちだけはフィールドを通過して結界の中に招き入れられ、偽りの世界で生活、行動していたのであった。
目的は「円環の理」を手にすること
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
インキュベーターの最終目的は、「円環の理」の観測、干渉、そして制御であった。
まどかに「円環の理」としての記憶を取り戻すことができれば、インキュベーターは望むものを手に入れることができる。ほむら自身も救済を受けることができる。
そうほむらに促すも、そのまどかの願いを踏みにじる思考に激怒したほむらは、「円環の理」に導かれるのではなく、自ら魔女となり仲間に倒される道を選びます。
魔女となった自分自身を、佐倉杏子や巴マミが倒してくれれば、インキュベーターの思惑・企み崩壊する。しかし、それはほむら自身は救済を受けられないまま、永遠に、絶望に陥ることを意味する。
暁美ほむらを助ける為、立ち上がる
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
自ら、破滅・絶望へと突き進む暁美ほむらは、巨大な魔女となる。
ほむらを救うべく、立ち上がるさやかたち。
そして、べべ(なぎさ)と、美樹さやかの正体も判明します。2人は「円環の理」によって、この世の因果から外れた存在。
さやか曰く、円環の理のカバン持ちみたいなもの。インキュベーターの目を盗んで、ほむらのソウルジェム、結界内に侵入していた。
なぎさ、さやか。そして巴マミと佐倉杏子の協力もあり、干渉遮断フィールドは破壊される。そしてインキュベーターの企みは失敗となる。
ほむらは元の姿に戻る。しかし…
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
彼女らの活躍もあり、ほむらは元の姿を取り戻す。
インキュベーターの企みは失敗に終わり、再び「円環の理」の力を手にしたまどか。ほむらを助けるべく、彼女のソウルジェムに手を伸ばす。
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
しかし、ほむらはその瞬間を待っていた。不気味な笑みを浮かべ、まどかの差し伸べた手を掴む。
そして、まどかの「人間としての記録」を引き抜いてしまった。
「円環の理」という概念が崩れ、世界は暁美ほむらによって再構築されていきます。
魔女でも神でもなく、悪魔
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
インキュベーターすら理解に苦しむ状況になる。ソウルジェムを濁らせたのは呪いではなく、「希望」よりも熱く「絶望」よりも深い感情、「愛」であるとほむらは語ります。神にも等しい聖なるものを貶めて蝕んでしまった自分は「悪魔」であると。
ここで、インキュベーターは人間の「感情」を制御すること、利用することは危険すぎると悟る。
再構築された世界
再構築された世界ではこれまで通り、見滝原の学校に通う巴マミや佐倉杏子。さやかは円環の理の記憶を残しつつも、人間として生活している模様。
鹿目まどかは転入生として、登場します。
ほむらは、まどかに校内を案内してあげますが、その途中、まどかは「円環の理」の存在を思い出しそうになりますが、それをほむらが抑えます。
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
「鹿目まどか、あなたはこの世界が尊いと思う?欲望よりも秩序を大切にしてる?」とほむらはまどかに聞く。
「え、、、それは、、えっと、その、、私は尊いと思うよ。やっぱり自分勝手にルールを破るのって悪いことじゃないかな」とまどかは答える。
「そう、、、ならいずれあなたは、私の敵になるかもね。でも構わない。それでも、私はあなたが幸せになれる世界を望むから」と、ほむらは告げ、リボンをまどかへ。
「やっぱりあなたの方が似合うわね」と言葉を残す。
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
以前、まどかと語り合った高台の崖に座っているほむら。ソウルジェムを眺め、笑みをみせ、舞い踊る。そして、崖から身を投じます。
その足下には、ボロボロになったキュウべえがうずくまり、身体を震わせています。キュウべえの滲んだ瞳をアップに物語は幕を閉じる。
『まどマギ 叛逆の物語』作品概要
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語
©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
Introduction
魔法少女は絶望から救われたのか――
円環の理に導かれて、少女たちの新たな物語がはじまる鹿目まどか。かつて、幸せな日々をおくっていた平凡な一人の少女が、その身を賭してすべての魔法少女たちを残酷な運命の連鎖から解き放った。
まどかへの想いを果たせぬままに取り残された魔法少女・暁美ほむらは、彼女の残した世界でひとり戦い続ける。
「懐かしいあの笑顔と再びめぐり合うことを夢見て――」鹿目まどかは世界を変えた。
その後の世界で、魔法少女が見るのは、希望か、絶望か。
▶︎声優情報・配信情報などは下記リンクから
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』声優情報と作品概要・あらすじ紹介
STAFF -スタッフ-
原作 | Magica Quartet |
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総監督 | 新房昭之 |
脚本 | 虚淵玄(ニトロプラス) |
キャラクター原案 | 蒼樹うめ |
監督 | 宮本幸裕 |
キャラクターデザイン | 岸田隆宏・谷口淳一郎 |
総作画監督 | 谷口淳一郎・山村洋貴 |
エフェクト作画監督 | 橋本敬史 |
副監督 | 寺尾洋之 |
異空間設計 | 劇団イヌカレー |
異空間美術 | 南郷洋一 |
美術監督 | 内藤健(stちゅーりっぷ) |
美術設定 | 大原盛仁 |
色彩設計 | 日比野仁・滝沢いづみ |
ビジュアルエフェクト | 酒井基 |
撮影監督 | 江藤慎一郎 |
編集 | 松原理恵(瀬山編集室) |
音響監督 | 鶴岡陽太 |
音響制作 | 楽音舎 |
音楽 | 梶浦由記 |
主題歌 | 「カラフル」ClariS「君の銀の庭」Kalafina |
アニメーション制作 | シャフト |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |