2021年11月24日配信予定の新作アプリ『機甲大戦アイアンブラッド』の先行プレイレポートをお届け。気になるゲームシステムや魅力を余すところなくご紹介!
※記事内容および画像は開発中のものです。仕様は予告なく変更される場合がございます。
『機甲大戦アイアンブラッド』ゲーム紹介
ロボ好きにはたまらない「近未来ロボット本格シミュレーションRPG」
Sunice Limitedが開発を手がける新作アプリゲーム『機甲大戦アイアンブラッド』は、2100年代の地球を舞台とした「近未来ロボット本格シミュレーションRPG」だ。月の資源をめぐる壮大な戦争を描いた本作は、スマートフォンゲームとは思えないほど本格的かつリッチなシミュレーション戦闘が楽しめる、ロボット好きにはたまらない作品となっている。
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戦略性の高いバトルがプレイヤーを虜にする
本作『機甲大戦アイアンブラッド』の心臓部にあたるバトルパートは、いわゆる「シミュレーションRPG」の文法に極めて忠実なシステムを採用している。簡単にまとめると、マス目状のマップに配置された艦隊をチェスの駒のように動かし、時には待機、時には敵機に攻撃をおこないつつ、勝利条件を満たせばクリアというものだ。
基本的にバトルは自軍のターンから始まる。任意の機体を選択して早速移動…の前に、本作では「スキル」を使用することが可能だ。こちらはそれぞれの操縦士が持つ特殊能力のようなもので、「1ターンの間必ず命中する」「次にダメージを受けた時、それを軽減する」などバラエティ豊か。一つひとつは地味な性能ではあるが、これが積み重なると非常に大きくなってくる。
スキルを使用したら、機体を移動させよう。当然ながらユニットごとに移動可能な範囲は異なるため、機動力は想像以上に重要なステータスだ。またSRPGには欠かせない地形要素も取り入れられており、陸海空、そして宙(!)といった地形が機体に与える影響は決して少なくない。まさに「移動を制すものが勝負を制す」ゲームとなっているのだ。
ユニットを移動させたら、「武器」ボタンから攻撃に使いたい得物を選択しよう。武器によって攻撃力や射程は全く異なるため、敵が近くにいたら剣で一閃、遠くにいれば投げ物といった使い分けが大切になってくる。当然攻撃範囲に敵がいなければ「待機」をするしかないため、そういった意味でも移動フェイズの重要性がお分かりいただけるかと思う。
大迫力の3Dアニメーション
そしてこのバトルシーンこそ、『機甲大戦アイアンブラッド』における最大の見どころとなっている。本作では武器ごとに専用の3Dアニメーションが用意されており、戦闘の際に大迫力の演出を堪能することができるのだ(※スキップも可能)。これに関しては言葉で語るよりも見てもらったほうが早いかと思うので、是非ともスクリーンショットにて本作の完成度の高さを味わってほしい。
ビーストアーム
ビームサーベル
剣撃
主砲一斉発射
初心者でも安心の便利機能
なお本作では移動の前に「攻撃」ボタンを押すことで、ある程度適切な移動と攻撃を自動で行ってくれる。もちろんマニュアル操作に勝るものはないが、まだゲームに慣れていないという方には非常に嬉しい便利機能だ。またSRPG上級者の方にとっても、「勝ち確なので残りは流したい」という際にはとても有用なコマンドと言える。
全てのユニットが行動し終えた後は、敵のターンに移る。しかしここでも決して気は抜けない。本作では敵ユニットから攻撃を受けると「回避」「防御」「反撃」の3種類から行動を選択し、その選択肢によって戦闘結果は大きく異なってくるのだ。実際にプレイしてみたところ、反撃のダメージ効率は魅力的だが、このユニットだけは落としたくないといった際には他の選択肢も有用だと感じた。
他にもマップに配置された補給箱を拾ってアイテムを獲得したり、母艦を味方ユニットに隣接させることでその機体を回収&HP回復することができたりと、戦略的な要素を上げれば枚挙にいとまがない。ただ完全に操作をCPUに任せるオート機能も用意されてはいるので、前述の「攻撃」ボタンやオート機能を活用しつつ、段階を踏みながら少しずつゲームに慣れていくのがおすすめだ。
読むものを深く考えさせる「現実世界と地続きのSF」
本作のメインストーリーは、人口増加によって世界中でエネルギーの枯渇が深刻化しつつある22世紀の地球を舞台に、人型機体を用いた大規模な戦争を軸として展開される。実在する資源「ヘリウム3」がたびたび作中に登場したり、資源問題がシナリオ上大きなウェイトを占めていたりと、その内容はSFを全面に推しながらもどこか現実味を帯びている。
例えば作中に登場する「リントン帝国」はアメリカ、「新東皇」はアジア、「西連合」はヨーロッパ諸国を元に再編された勢力であることが明言されており、いうまでもなく資源をめぐる争いはフィクションの中だけの出来事とは到底思えない。明らかにコンセプトとして見受けられる「私たちの現代社会と地続きの世界観」は、読むものを大いに惹きつける魅力を有している。
戦いの結果でシナリオが変わる「回想録」
なお本作にはメインコンテンツに加えて「回想録」というサブシナリオが用意されている。こちらではメインシナリオで綴られた戦争の裏側や別視点からのキャラクターの心情が描かれており、『機甲大戦アイアンブラッド』の物語をより立体的に見せる役割を果たしている。
サブシナリオそのものはことソーシャルゲームにおいては珍しくないが、なんと「回想録」ではマルチエンディングを採用しており、戦果によってストーリーが大きく変わってくる。バトルパートの結果がシナリオに直結するというシステムは非常に珍しく、本作の作り込みを雄弁に物語っている。
プレイヤーを童心に帰らせる50機以上のロボット
このようにゲームとしての完成度が光る本作ではあるが、『機甲大戦アイアンブラッド』の魅力を一つだけ紹介するなら、やはり「ロボット」そのものを挙げざるを得ないだろう。本作には実に50機以上もの機体が用意されており、細やかに設計されたデザインはもはや芸術品の域に達している。
お気に入りの機体を自由にカスタマイズ
なおこれらの機体は、チップと呼ばれるアイテムを自由にはめ込むことで、あなた好みの性能に近づけることが可能だ。火力の高い機体に攻撃力アップのチップを加えてさらに長所を伸ばすもよし、足の遅い機体に機動力アップをつけて短所を補うのもよしと、アイディア次第で可能性は無限に広がる。
操縦士と機体の組み合わせが勝利の鍵
しかしながらどんな高性能な機体に、どんな最新のチップを盛ったとしても、動かす者がいなければそれはただの置物に過ぎない。「使う人間あってこその道具」という現実世界のルールに則るかのように、本作には多数の個性豊かな操縦士が登場。彼ら彼女らの持つ「スキル」をうまく活用すれば、敗戦必至の戦況がひっくり返るということも大いにあり得るだろう。
そしてこの「機体」と「操縦士」との切っても切れない関係性は、ソーシャルゲームではお馴染みのパーティ編成すらも一大コンテンツへと変えてしまう。本作では「どの機体に誰を搭乗させるか」を自由に選ぶことが可能となっており、戦闘の前から戦争は始まっていると言える。当然キャラクターごとに得意とする機体は異なるため、プレイヤーの采配次第で1+1を10にも100にもできるのだ。
他プレイヤーとの競争要素も
なお本作には、ここまで紹介した「メインシナリオ」や「回想録」といったモード以外にも、報酬が非常に美味しい「毎日作戦」や、決められたステージでいかにスコアを稼げるかを他プレイヤーと競い合う「演習」などのバトルコンテンツが用意されている。もちろんメインシナリオには難易度ハードも用意されており、戦いの日々が終わりを迎えることはなさそうである。
『機甲大戦アイアンブラッド』先行プレイ感想
この世に数あるゲームジャンルの中でも、「シミュレーションRPG」が最も重厚感のあるジャンルの一つであるということに、異論を挟む人は少ないだろう。限られた手数の中で必死に頭を捻りつつ、ユニット一つひとつを慎重に動かす戦略性は最高に面白くも「手軽さ」とは程遠く、ライトな手触りが重要視されるスマートフォンゲームとは相性が良くないようにも思える。
しかし本作では、ワンタップでOKの攻撃ボタンや丸ごとお任せのオートといった便利機能により、新規参入のハードルは限りなく低くなっている。それでいて戦略を練ることの重要性、交戦時のリッチな3DアニメーションといったSRPGフリークが切望する要素をしっかりと有する本作が、いかなる高性能ロボットよりも“堅い”作品であることに疑いの余地はない。
『機甲大戦アイアンブラッド』基本情報
提供:ダッシュスタジオ